小学校受験に取り組むご家庭では、毎週のように増えていくプリントや教材に、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。学習プリントや模試の冊子、講習会の資料や塾から配布される解説プリントなど、すべて大切な情報が詰まっているものばかりです。しかし、これらを適切に整理整頓し、収納していかなければ、必要な時に見つけられなかったり、学習の進行に支障が出てしまったりする可能性もあります。
この記事では、実際に小学校受験を経験した立場から、「お受験プリントの整理収納術」「ファイリング方法」「ペーパー類の片付けポイント」などについて、実用的なアイデアを盛り込みながらご紹介します。
小学校受験の「紙の量」をまずは把握しよう
お受験の学習は、紙ベースの教材が中心となります。塾で配布される学習プリント、家庭で取り組む宿題、模擬試験の問題と解説、面接対策の資料、市販の受験対策本など…。気づけば本棚一台分を埋めてしまうほどの“紙の山”が、あっという間に積み重なっていきます。
以下は、実際にあるご家庭で2年間に使用した教材の一例です:
- 毎週の授業プリント(問題・解説):月4回 × 24ヶ月 = 約96セット
- 宿題用プリント:96冊
- 夏期・冬期講習の教材:約32冊
- 模擬試験冊子:約180冊
- ゼミや特訓用教材:約16〜24冊
- 面接対策資料・保護者向けの解説プリント:約3冊
- 塾の機関紙:約12〜24冊
- 自作ノート・メモ・図鑑・パズル・絵カードなど
合計500冊を超えるプリント・冊子類を収納するとなると、その厚みは実に2.5〜3メートル分の棚スペースを必要とします。この時点で、どの程度の「整理収納スペース」が必要になるのか、おおまかに計算しておくことが、お片付けを成功させる第一歩になります。
整理収納のキーワードは「選別・分類・保管・保存」
ファイリングやプリント整理の基本は、以下の4つのステップに分けられます:
- 整理(選別・処分)
→ 不要なものを見極め、捨てる。残すものと手放すものを明確にする。 - 整頓(分類・見やすく並べる)
→ 使いたいときにすぐ取り出せるようにカテゴリ別に分ける。 - 保管(使用中の教材)
→ 現在使っているプリントや繰り返し学習が必要なものは、すぐに手に取れる位置へ。 - 保存(今は使わないが、取っておくもの)
→ やり終えたプリントや、後で見返したい資料などは箱にまとめ、ラベルをつけて保管。
この中でも特に重要なのが「捨てる計画」をあらかじめ立てておくことです。なんとなく溜め込んでしまうと、あっという間に机や棚があふれてしまいます。プリントや教材は「今使う」「後で使うかも」「もう不要」などに分けて、定期的に見直すことが大切です。
プリント整理におすすめのグッズと収納方法
1. バインダー・クリアファイル
科目別、分野別にプリントをまとめるのに最適。中でも2穴バインダーやクリアポケット式のファイルは、小さなお子さまでも扱いやすく、見返しやすくなります。
2. ファイルボックス・収納ボックス
A4サイズのプリントがそのまま入るボックスを用意し、「年中◯月分」「模試セット」など、月別・用途別に分けてラベルを貼ると便利です。中が見えるクリアタイプは、お受験時期には特におすすめ。
どんどん増えていくプリント類はあえてざっくり収納した方が維持しやすい場合も。
そこでオススメなのは
ナカバヤシ キャパティE5
もし、分類したい場合はこちらに
ナカバヤシ どっさり個別ホルダーA4を入れて。
この個別ホルダーは通常のものより分厚いので急な増量にも対応可◎
OHCCYML ファイルラック 6段
終わったものからどんどん捨てる派なら、こちらの見やすく取り出しやすさを重視。
3. ラベル・インデックス管理
「この箱には何が入っているか」が一目でわかるよう、保存カードを活用するのもポイント。日付や内容を書いて貼っておくだけで、プリントの所在確認がグッとラクになります。
受験対策プリントの「捨て時」とは?
多くのご家庭が悩むのが、「どこまで残しておくべきか?」という点です。
- 年中の教材は、年長期に入ると“旬”を過ぎている
→ 保護者が見返したい場合を除き、基本的には思い切って処分OK。 - 書き込み済みのプリントは使い回しが難しい
→ 下のお子さまがいる場合も、同じ塾に通えば新しい教材が手に入ることが多いです。 - 一発で解けたプリント=“消化教材”として処分候補に
→ 問題と解説が一体型のものは保管しがちですが、目的に応じて取捨選択を。
「また使うかも」と思ってなんとなく保管するより、「このプリントは〇月まで使う」と決めておくと、収納スペースも心のスペースもスッキリ整います。
最後に|小学校受験のプリント整理は「情報整理」そのもの
お受験におけるプリント類の整理・片付け・収納は、単なる“モノ”の整頓にとどまりません。それは、受験に必要な“情報の整頓”でもあり、学習の効率や親子のメンタルにも直結してきます。
整理収納のプロとしてお伝えしたいのは、プリント管理は「見える化」「捨てる勇気」「仕組み化」が鍵だということ。収納グッズを活用しながら、自分のご家庭に合ったファイリング術を見つけていきましょう。
お片付けを制する者は、お受験を制する——と言っても過言ではありません。
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